ゲームばっかりな日記だったやつ

半分跡地みたいなもの。書くネタは無い。

趣味とか仕事とか

よく「趣味を仕事にすると云々」という発言を目にする。よく見るのは、エンターテインメント関連のプロがネタになった場所だろうか。

ttp://news.nicovideo.jp/watch/nw151040
まあ、これ(とツイート)読んでて書く気になったんですけどね。
「趣味」って凄く曖昧な言葉だと思うんですよ。「趣味を仕事にしたくない」「趣味を仕事にするとつまらない」と言う人が割と世の中には多いけれど、それって言葉の捉え方が、人によって余りに違うという話でもあると思う。
自分の場合、「趣味」というのは結構重い存在・言葉で、「気に食わないことがあっても、続ける限りは最高のパフォーマンスを目指し、手を絶対に抜かない」という意識がどこかにある。ひとつは、昔やっていた楽器もそうだし、興味をもってプレイを始めたゲーム(主に対戦もの)についてもそう、「その世界の中に没入し、現実から逃避する」という目的でやったことは一切ない。自分にとっての「趣味」とは、「遊び」という言葉とは少し離れた位置にあり、ちゃらんぽらんにやるものでは断じてない。
それらについて、決定的に「プロになりたい」と思ったことはあまり無いが、「それのプロになれるなら、誰かに誘われるようなら、別に拒みはしない」という意識もあって、「それによって楽しくなくなる」という概念はそもそも無い。だって、趣味を「自分の思い通りにできる都合の良い逃避場所」とは全く思ってないから。思い通りにいかなくて(主に自分のスペックが不足して、自分に対して)怒ることもあるし、しかしそれでも良いと思って続けるものだ。何にだって通じると思うから、もし意に沿わない職業に就くことになったとしても、結局は同じようなトライアンドエラーを経験することが、マイナスになることは無いと思う。
だから、「趣味は趣味」「仕事にするべきではない」と話す人の考えがよく分からない、というか「自分のストレス解消となる“都合の良い存在”が、“都合の悪い存在”になる」と思っているのかな、という類推でしか理解ができない。
昔から、バイトで一緒に働いていた人の言動なども見たりしたが、根本的に二つのタイプに分けられる人が多かったように思う。

    • 同じ賃金なら、労力を極限まで減らして楽をしたほうが良い、深夜賃金と過疎うめー
      • いいや、そうすると仕事の腕が上がることも無いし、そもそも暇でつまらんし、時間が勿体無くね?

これが即ち上記の考え方繋がるとは思わないけれど、一部に相関性はあると思う。

    • 「仕事は仕事なんだ。嫌々就かざるを得なかった職業だが、これ自体が間違いではない、みんなそうなんだ。」

という壁をつくって、無理にでも自分を納得させようとしてるような節がどこかに見える・・・ような人が多いように思う、こういった論者には(言葉の選び方などで、見える性格より)。
それは別に良いし、その人にとってより生き易い方法なら結構なことだ、続けてくれれば良いと思う。・・・が、最近よく書いているように、問題は「そうじゃない人は堕落している」と本気で勘違いして、自分が正義だと思い込んでるような、つまりは精神の歪んだ人である。
いや、そういう人がいるのは仕方ない。けどさ、最近はそういう人が多すぎるんだよ。誰かが「日本に蔓延るニヒリズムが怖い」とか言ってたけど(それ自体が正しいとか間違ってるとか言うつもりは無い)、そういうところに繋がる部分もいくらかあるように思う。

    • プロゲーマーwwwwうはwwwっをkwwwww

などと嘲笑い、所謂「ダサい」「成功する筈が無いからそもそも存在意義が無い」「それに気付かないような下等な頭脳は哀れ」などというような趣向で、全知全能かのように酔い事前に全否定するような様は、まさしくそれだろう。
「金を儲けるか否か」という価値が絶対を占める経済至上主義社会において、プロたりえる仕組みが存在する以上、それが下等な存在とか、卑しい存在とかいうような「地位」の概念そのものが、外野や無関係な者からの「僻み」としてしか存在し得ないわけ。第一、それが結果的に立ち行かず失敗したとしても、それを「格好が悪い」などと言う人間は、基本的に保身こそが正義であると錯覚しているような人間に、あるいは自分は賢いからお見通しだったのに馬鹿だなぁと思い込んでいるような、何かを勘違いしている人間にしか有り得ない発想であり、そもそも的外れなことなのである。
ただ別の方法で生きていくだけでしょう、駄目なら駄目で。それに「恥ずかしいこと」という価値を付加したように見せかけ、錯覚させようとしている様は、

    • 「そもそもそんな活動をする人間は、社会にとって都合の悪い異分子であり、排除すべきである」

と所謂村八分にして、その潰しすら不可能にしたいだけにしか見えない。つまりは「死ね」と嫌悪を示しているだけに過ぎない、極めて原始的で忌むべき発想・発言である。
法を守り、他者に直接迷惑をかけるようなものでなければ、そんなこと言われるような謂れは無いの。そうやって一々嘲笑うような人は、遊びを仕事にして楽して大儲けしたかったが、しかしそれができないことに気付いて打ちのめされて精神が腐り、傍目から「エンターテインメントを生業にする奴は遊んでるだけの卑しい奴だ」などと勝手に一般化して思い込み、僻んでいるだけでしかない。例え本人の捉え方がそうじゃなくても、少なくともコミュニケーション自体に失敗し、そう思われている。