ゲームばっかりな日記だったやつ

半分跡地みたいなもの。書くネタは無い。

ヒロイズムについて考えてみる

まず結論から言うと、赤(&補色)と三角形。自分にとってこれがネックらしい。
事の起こりは、前の記事で書いた「シャイニング・フォース イクサとダーククロニクル」についての関係性。テクニカルさを求めていたはずなのに、よりテクニカルな操作を要求されるダーククロニクルをやっても、何か「こない」んです。
前の記事でも、理由をいろいろ考えていたのだけど、あえて覆い隠して考えていなかった、いわゆるヒロイズムに足を引っ張られているように感じられた。などと風呂場で考えている内に、そっちの考察が進んでいったので書いておくことにする。
冒頭でも言ったけれど、赤と三角形である。レンジャーものといえば赤、そして3人もしくは5人の構成員。つまり、三角形そのものか、三角形を構成要素とする五芒星。その頂点に、赤がいるという図式。
ゲームセンター「CX」(今放送してるのの前身番組)にて、今は欠番扱いになっているような感じで再放送も見た覚えが無いが、カプコンの回で逆転裁判等を手がけた稲葉氏、ロックマン鬼武者等に関わった稲船氏などがインタビューを受けていた。その稲葉氏の部分で、ビューティフルジョーについての発言に、「ヒーローといえば赤だろ」というものがあった。つまりそういうことである。
もっと具体的に言うと、刀身がシルバー系統の色で、装飾があるとしても淡い茶色系統や黒・灰色で地味な感じ、かつ先が尖っている(三角形的な要素)、柄の部分と刀身の間の目立つ部分に、赤の宝石などの装飾が施されている剣、みたいなのをスタンダードと感じたりする。金属製のシルバー色な鎧に赤装飾、というのも同様。
そんな中で、ダーククロニクルである。「こういう部分を好きにカスタマイズして強化できる!」となっていても、その強化対象に思い入れが無いとなかなか楽しくならない。そりゃ、とりあえず「ゲーム内最強」とかいうことになったら、それ自体が、あるいは長く使っていること自体が愛着として定着するかもしれない。しかし、そこに辿り着くことができないと、結局は無いのと同じで何の意味も無い(途中でやめちゃうので)。
一時期のゲーム業界は、バッシングを避ける狙いも一部あるのだろう、あえてそういう「定石」を避け、流行・最先端に敏感ぶるような傾向が強かったように思う。RPGでいえば、moonのようなものが出てきたり。パラッパラッパーが流行って、ビーマニやらビブリボンやら色々出てきたり。せがれいじりLSDなどのように、ゲームというか何というかよく分からないものが出てきたり。セガガガはちょっと違うか。
それらは特に、'00年前後に多かったような印象がある。それが一回りして、某ドラクエ風ドラマ(観てない)みたいになったり、勇者のくせになまいきだシリーズのようなネタ方向で発現してるのではなかろうか、などと思ったり。
世の中に、伊集院氏いうところの「中二」という言葉が曲がって広がって、所謂「厨二」という概念に昇華、あるいは退化したものが流布して、どうかなぁと感じたことはあった。けれど、あまりに乱用されすぎて耐性がついたのか、一回りして「あえてそれを狙う」みたいなものが出てき始めたので(それ自体は恥ずかしくなるのであまり好きじゃないけど)、両極端でやりすぎとは思いつつも、それで良いんじゃないかとも思ったりする。
まあ何だ、世の中全体的にだけど、別に気にしなくて良いんじゃないかなぁと。いい歳してそういうのが好きだって良いし、そう言われることがある故に、コソコソ隠れてそれを指向したって良い。反射的に「良い」と思うものを否定したって、しょうがないと思うんだよね。忙しくて触れる暇がなく、結果「あれ、何で好きだったんだろう」と思うならそれでも良い。けど、好きなのを誤魔化して、曲げてまで変える必要ないんじゃないかと。つまり、もっとそういうのが出てきて欲しいわけです。中世風のRPGみたいなのとかさ。
なんか、一時期「最近のゲームおもしろくねー」と思ったことがあったのは、こういう要因も絡んでいたのかもしれない。あえてスタンダード外して話題作れる俺かっけー、的なやつがあまり面白くなかった(大概ライト向けだったのもある)。ユーザー様ー王様ーという(目くらましの)志向で、その陛下の面々による貶し合いが存在し、それが恐らく延々と続く以上、どうやっても変な方向に行ったりきたりするとは思う。のだけど、そこから世の中が脱却しないと成長なんか無いんじゃなかろうか、とも思ったり。エアーズアドベンチャーでもいいじゃない(ちゃんと作られてさえいれば、だが)。