ゲームばっかりな日記だったやつ

半分跡地みたいなもの。書くネタは無い。

ちょっと愚痴

ttp://news.nicovideo.jp/watch/nw111751

("残念な"エントリーシートは即「さよなら」)
ゲーム業界に興味があるので話題自体はゲーム業界だが、まあ他業種の一般企業でも同じような思考だろうということで、少々思うことを書いてみたりしないことも無い。

    • 要点
      • 「好きだけではダメ」
      • 「その職に就くために、とこれまでやってきた事、との整合性」
      • 「学生自身がやりたいことと企業がやってほしいことにギャップがある」

どこでもこういう趣旨のアドバイスを見かけるんだけど、これって結局「天才きてください」でしか無いんだよ。そんなもの人材が集まるわけが無いじゃないと、こういう話を読むたびに思う。
つまり極端なことを言うと、「学生時代からドップリとその分野にはまり込み、仕事にするほどのオタクレベルに知識をもった人間」で、「コミュニティに取り入り、自分の得のために踏み台にすることも厭わない」くらい腹の底が深く、「人当たりが良く、相手の要求を的確に満足させることができる」という都合の良い人間、なおかつ「企業側が"欲しい人材"とする理想と合致した人間」、これら全てを満たした人間が欲しい、とも取れる。・・・そりゃ欲しいでしょうね、そんな天才的な逸材なら。そんなもん、世界中のどこの企業でも欲しいに決まってるじゃない、話題に出すまでも無い。というかそんな天才は、職に就くことに於いて、そう深刻に困ることなどあろうはずが無い。学生時代から実践に居るのだから。
真にこういった情報を欲する人間というのは、そういった才能の無い、あるいはそういった逸材に及ばない一般的な人間であって、だからこそ「採用側がどう考えているのか」「マナーの知識を本に頼る」などということを調べる等しなければ太刀打ちできない人間だ。天才じゃない人に「天才が欲しいんで天才ぶってください」などと言ったって、そんなものうまくいくはずが無いのである。5年10年に一人いるかどうかというレベルの人材にしか興味が無いのであれば、そりゃ人材が充足するわけが無かろう。
その上、「自分で育てる」という発想は、昔と比べ希薄である。企業自身の体力が、バブル期などと比べると一般的には低いであろうことは想像に難くなく、そこまでの余裕が無い、・・・というのが言い訳なんだろうとは思うが、「居ないなら自分で作る」とは殆ど考えていない、あるいは育てる範囲が著しく狭いので、やれ「学校の教育が云々」やれ「今の若者は云々」やれ「我々の時代は言われなくてもやった云々」とご高説お垂れになるという、もはや方程式とも言えるようなくだらない図式が成り立ってしまう。
それを以て「最近の若者には熱意が云々」などと、今よりも明らかに入社が簡単だった時代に今の位置に居座った方々が(一部とはいえ)仰るわけです。・・・恒偽って知ってるかい?
結局、都合がいい人が欲しいだけなんですよ。「人事部の株が上がる逸材」「現場で逆らわない天才」「育て甲斐のある素材」。
そりゃ、採用側が「欲しい人材」を求めるのは当然だし、そのニーズに合わなければさようなら、というのも当然ではある。しかし、採用側の都合(主に足きりのための機械的処理など)が第一にきてしまい、取る側も「それ本当に会社の利益と思ってやってるの?」と疑われて仕方ないような、合理性に著しく欠ける発言も稀に見かける。
仕方なくやってるんだろうとは思う、人事のキャパシティも限られてるわけだし。絶対に損してると思うけどね。
自由自由と言った結果、費用対効果の最も高いものに全人口の殆どが群がる、そんな当然の帰着である不合理に「なんだかなー」と常々思うのであった。