ゲームばっかりな日記だったやつ

半分跡地みたいなもの。書くネタは無い。

某法律

    1. アップロードは元々違法なので、アップロード者にとってはリッピングが違法になったからといって大して変わらない
    2. レンタルで観ていた人間は、買うようにはまずならない(例え再び観たくなっても、買うより再び借りるほうが明らかに安い)
    3. 今時、利用者には利益が無く、不便のみを求めるものは絶対に流行らない(むしろ反感を買い、不買運動をされる)
    4. むしろ正常な利用者が、違法かどうかの判断で混乱し、活動を一斉に萎縮するリスク
    5. 「帰ってプレステやろーぜ」BD・DVDしかこの世にエンターテインメントが無いわけではないので、他産業に客をとられるだけの可能性も

どうなんでしょうね。上に書いてない部分については、確かに効果があるかもしれない。例えば、ただのダウンロード者。
ただ、例えば元々違法で今回あまり関係ない「割れ」が、厳罰で良くなる・良くなっているかどうかを考えれば自ずと分かるような気はするんだが。これを特効薬だと思っているなら・・・まあアレですな、ウマでシカなあれ。
あと、個人的に若干不思議な部分があるのだけど、紙媒体の本など、旧式とよく言われるメディアが苦戦している中で、BD・DVD・CD「だけ」が都合よくバカ売れし続けるはずが無いわけで。単に規模が大きく、力があるから政治にちょっかい入れられるだけなのかもしれないけれど、今一芳しくない現状を前にして「現実がおかしいのであり、締め付けないと利用者が調子に乗る」と考えているようにしか思えない改正法の提案を、自信満々に行える神経が若干凄いなーとも感じる。
大体同じ媒体でも、プログラムにより走らせるコンピュータソフトウェアには、インタラクティブ性というやつがある。この点について、単に映像作品・音楽作品でしかないメディアに、コンピュータソフトウェアに優る訴求要素が宿っているともあまり思えない。
別物だとは思うのだけど、コンピュータソフトウェアには映像作品・音楽作品も内包できる(ソフト内で走らせられる)わけで、仮に優るとすれば「低次元故に何処でも、誰でも、どの機器でも再生できる」という一般性に限定されるような気はする。
こういう改正で一番怖いのは、「効果が出なかったのは、理念が間違っていたからなので、撤廃しよう」とはほぼ100%ならず、「法律の作り方が間違っていただけで、改めて別の角度から厳罰を科す」となるだけなこと。あれだ、どれだけ電力会社が困っても、それ自体破綻させると生活に支障が出るので、料金が上がったり補助受けたりするだけなのと同じ。
前、オスマン帝国等の現存しない政治体制について読んだことがあるのだけど、政治的な癒着・腐敗が進むともう末期なんだよね。日本がそこまで酷いとは思わないけど、財政赤字などを見ると何か共通するものを感じるので、最近は(日本だけじゃないが)本当に大丈夫か若干気になることが多い。
(関係ないけど、人ひとりが生業として生み出すアウトプットが、娯楽を含めて人ひとりの生活に必要なもの以上だとしたら、どう考えても路頭に迷う人が出るに決まってるよね、的なことを思う。そこから流れて、「デフレな現状、原理的に何ら変わらない一分野だけが都合よく絶好調なわけ無いでしょ」「今の状態でもまだ売れてる部類かもしれない。なんで立法がそんなバカ売れ前提なの」と感じる面もある)